メインの治療
当院でもっとも重視している治療は無痛治療です。現実には治療である以上全て無痛というのは難しいのですが、痛みの少ない治療を心がけております。
なぜ無痛治療を重視しているかは、多くの皆さんが「痛い」「怖い」といった理由で歯科医院の受診を敬遠していると考えられるからです。受診していただかなければ、治療も予防も行うことができません。本当に治療や予防が必要な人ほど歯科医院を敬遠しているというのが私の実感です。
「そんなこと言ってもやっぱり痛いじゃないか。」とおっしゃられる方も多いと思います。麻酔注射をする、歯を削る、場合によっては歯を抜くという治療には少なからず痛みがともなってしまいます。しかし、今苦しんでいる痛みや今後苦しむと思われる痛みを取り除くために必要な処置は行わなくてはなりません。
皆様が歯科治療においてもっとも恐怖を感じるもののひとつに麻酔注射があると思います。麻酔が効いてしまえば、削ったり、抜いたりするときの痛みは感じなくなりますが、注射をするときの痛みがあるためむし歯などがあることに気がついてもついつい我慢して、治療を受けることを避けてしまいます。当院では麻酔注射時の痛みを軽減するためのいくつかの手段をとっています。
①術前の問診、説明
②注射部位の表面麻酔を行う
③細い針をつかう
④電動注射器で麻酔薬をゆっくり注入する
⑤「痛みが取れますように」と心をこめる
最後の項目も冗談のように思われるかもしれませんが、大切なことと考えています。
もっとも痛みがないのは治療をしなくてすむか、治療をしたとしても小さなうちに治療をすることだと思います。歯科医院に恐怖心を感じている方こそ、普段からの予防と定期的な検診をすることが重要となります。歯科治療に対し怖いという感覚を持っている方は今問題がなくても受診していただくことをおすすめします。